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Photoshop で解像度を変更してウェブ用や印刷用に最適化する方法
Photoshop で加工した写真データをウェブサイトと印刷物のように異なる媒体で使い回すことがあるが、印刷してみると写真が荒くなることがあり、その原因となる解像度の設定と媒体ごとに最適化する方法について紹介する。
このページの目次
1. 解像度とは
解像度とは、ppi(pixel per inch)の単位が用いられ、1 インチ(2.54cm)四方に存在するピクセルの数量のことを指す。
例えば 72ppi であれば、1 インチの正方形の中に 72 個のピクセルがあることを示している。
解像度の数値が大きいほど拡大しても画像が荒くならずに鮮明になる。
ウェブサイトで用いられる画像は 72ppi が最適で、家庭用のデジカメやスマホのカメラで撮影すると解像度が 72ppi で保存されることが多い。
データサイズが小さいので通信には向いているが、印刷で利用すると荒くなる。
また、印刷で用いられる画像は 350ppi が最適で鮮明になるが、データサイズが大きくなる傾向がある。
2. 解像度の確認方法
Photoshop で解像度を確認する方法は、写真など画像を開いた状態で上部メニューより「イメージ -> 画像解像度」を選択する。
「イメージ -> 画像解像度」を選択すると下図のようにウィンドウ「画像解像度」が表示される。
その中の解像度に入力されている数値が開いているファイルの解像度を示している。
今回は「72」が入っているので、解像度は 72ppi であることがわかる。
3. 解像度を最適化する方法
Photoshop で解像度を最適化する方法はウェブ用と印刷用にする場合で異なる。
まずはデジカメで撮影した写真(幅:2,048px、高:1,536px、解像度:72ppi)を印刷用に最適化する。
前述の解像度を確認したように上部メニューより「イメージ -> 画像解像度」を選択してウィンドウ「画像解像度」を表示させる。
次に解像度を 72ppi から印刷に適した 350ppi に変更するため、入力欄に 350 を入力する。
解像度に 350 を入力すると解像度が上がることにより、写真の幅と高さも自動的に上がる。
そのため、画像サイズを変えない場合は解像度に 350 を入力した後に幅を 2,048 を入力すると画像サイズを変えずに解像度だけ上げて印刷用に加工することができる。
反対に印刷用の画像データ(幅:2,048px、高:1,536px、解像度:350ppi)をウェブ用に最適化する場合は、解像度が 350ppi になっているのを 72ppi に変更する。
解像度を下げると自動的に幅と高さも下がるので、解像度だけ下げて画像サイズはそのままにしたい場合は、解像度に 72 を入力した後にに 2,048 を入力するとウェブ用に最適化できる。
4. Photoshop で解像度を最適化するまとめ
Photoshop で写真など画像ファイルの解像度を最適化するまとめとしては、画像解像度の機能を利用してウェブ用であれば 72ppi、印刷用であれば 350ppi に設定する。
解像度の数値を入力すると自動的に画像サイズも増減するため、画像サイズを変更したくない場合は解像度の数値を入力した後に幅または高さの数値を入力する。
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