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ウェブサイトをインターネット公開するまでのゼロから始めた全体の流れ


[初回公開] 2013年03月19日

ウェブサイトやブログを初めて公開する場合や、既に公開しているもののリニューアルする場合など、実際にページを作る前に考慮すべき点によりウェブサイトの構成と作成方法が異なるため、企画してインターネット上に公開するまでの流れを紹介する。

ウェブサイトをインターネット公開するまでのゼロから始めた全体の流れ

1. ウェブサイトを公開するまでの全体の流れ

ウェブサイトを公開するまでの全体の流れとしては、掲載したい内容とデザインを決め、それに沿って制作するだけではあるが、誰に見せたいウェブサイトなのかや、サイトを公開した後に誰が運用管理するかなど全体を見据えて計画するのがよい。

ウェブサイトをゼロから始めて作成する場合は、既にあるウェブサイトをリニューアルさせたい場合でも次の通り企画から始まる。

1-1. ウェブサイト公開を企画する

ウェブサイトを公開するにあたり、まず最初に行うのが企画である。
念頭に置くのがウェブサイトを公開する目的と何を持って成功とするのか具体的に文書化できるとよい。
例えば企業サイトであれば「製品紹介のアクセス数が月に 10,000 ページビュー達成させたい」や、「ショッピング機能で月に 10 万円売り上げたい」といった具体的な数値があると以後に行う設計や制作もぶれることなく進めることができる。

また、個人のウェブサイトでブログでも同じこと言え、最近では広告収入を得られるサービスがあるので毎月の報酬額をイメージすると進めやすい。

1-2. ウェブサイトの設計を行う

ウェブサイトを公開する目的が決まれば、次に目的達成のためのウェブサイトの設計を行う。
ここでの設計とは、サイトに掲載するコンテンツ(内容)であったり、見た目のデザインである。

取り扱うコンテンツが女性向きと男性向きであればデザインや利用する色が異なり、閲覧対象とする年代によっても文字を多くするか、イラストや写真を多くするかなど方向性が変わる。

前述のショッピング機能(EC サイト)であれば購入する商品を保持するカート機能やオンライン決済機能が動作するためのプログラム開発が必要となり、商品情報や購入履歴を残すのであればデータを保存するデータベースが必要になるのでシステム設計もこの段階で必要である。

また、ウェブサイトを公開した後の維持管理をどのようにするかも想定しておくとよい。
HTML やプログラムの知識がありウェブサイトを自由に変更できる担当者がいれば問題無いが、公開した後はあまりウェブサイトの運営に慣れていない人が担当する場合は、Wordpress や MovableType といったブラウザでコンテンツを追加変更できる CMS で作成するなどウェブサイトの構成も変わってくる。

1-3. ウェブサイトを作成する

ウェブサイトを作成するには、サイトを構成する HTML ファイルや CSS、JavaScript を作成するだけであれば Windows に標準インストールされているソフト「メモ帳」でも可能である。
画像の作成は同じく Windows に標準インストールされている「ペイント」でも可能だが、手間を無くし、完成までの時間を短縮するのであればウェブサイト(ホームページ)作成ソフトや Photoshop など画像編集ソフトがあるとよい。

また、Wordpress など CMS を利用する場合は画像作成以外はブラウザでウェブサイトを構築することができるため、インターネットに接続できるパソコンさせあれば HTML の知識が無くてもウェブサイトの作成が可能となる。

1-4. ウェブサイトを公開するサーバを用意する

作成したウェブサイトをインターネット上に公開するためには独自にサーバを用意するか、レンタルサーバ(ホスティング)の利用契約を結び、コンテンツを置く場所を確保する必要がある。

また、ウェブサイトにブラウザでアクセスするために URL となるドメインを取得したり、暗号化通信(HTTPS 通信)を行うために SSL 証明書を購入も必要に応じて行う。

最近ではドメイン取得とレンタルサーバがセットになったサービスがあり、無料の SSL 証明書や Wordpress が既に入っているなど手軽にウェブサイト公開できる状態にある。

1-5. ウェブサイトを公開する

ウェブサイトを公開する場所(サーバ)とウェブサイトのデータが作成できれば、FTP ソフトなどを利用してコンテンツデータをアップロードするとインターネット上にウェブサイトが公開される。

Wordpress など CMS であれば記事を入力してボタン「公開」をクリックするだけで自動的にページが生成されてブラウザで閲覧できるようになる。

2. ウェブサイトを公開した後に行うこと

ウェブサイトは公開したら終了ではなく、公開後も日々行うことがあり、その行いによりアクセス数(ページビュー)の増加につながる。

特にウェブサイトの存在を Google や Bing など検索エンジンに通知しなければアクセス数(ページビュー)の増加は見込めない。

2-1. ウェブサイトの存在を周知する

インターネット上に公開したウェブサイトの存在を周知するためには検索エンジン向けと対人向けの 2 通りある。
検索エンジンに周知すると、Google など検索サイトでキーワードを入れて検索した結果画面に表示されやすくなり、そこから公開したサイトへ誘導することができ、アクセス数(ページビュー)を増やすためには欠かせない。
その周知方法は、Google あればウェブサイト管理者向けに「Google Search Console」が無料で提供されており、このツールに公開したサイトを登録することが検索エンジンへの周知となる。

また、対人向けに際しては新聞の折り込みチラシやテレビ CM といった他のメディア媒体を利用する他、Twitter や LINE といった SNS を利用してウェブサイトへ誘導する方法が主流になりつつある。

2-2. ページビューの推移を確認する

公開したウェブサイトが見られているかはアクセス数(ページビュー)の推移を確認することで把握が可能である。
一般的にアクセス解析ツールと呼ばれるサービスやプログラムを利用することで日々のアクセス数を集計してグラフ等で確認できる。

このページビューの結果により、あまり見られていないページがあればさらに見られるように内容を編集したり、よく見られている時間帯がわかれば、その時間帯に SNS に投稿してさらに集客するといったウェブサイト周知の施策を打つ参考資料となる。

2-3. ウェブサイトを変更する

Google など検索エンジンは定期的に更新されるページを検索結果の上位に表示する傾向にあるため、一度公開したページはさらに情報量を増やしたり、新しい機能や仕様が変わり商品情報に変更があれば都度変更するとよい。

2-4. 新しいコンテンツを追加する

ウェブサイトのアクセス数(ページビュー)を増やすためには新しいコンテンツ(ページ)を増やして掲載している情報量も増やしていくと検索サイトに掲載される窓口が増え、結果的にウェブサイト全体のアクセス数の増加につながる。

3. ウェブサイト公開までの流れのまとめ

ウェブサイト公開までの流れのまとめとしては、大きく「企画・設計」「作成」「公開」の 3 つとなり、特に「企画・設計」では検討する時間を多く取ることで作成途中や運用に入ってからの方向展開や作業の出戻りを無くすことができる。

ウェブサイト公開までの流れのまとめ

作成の工程においては HTML と CSS のテンプレートを無料で配布しているサイトがあるのでゼロから用意しなくても作業の時間を短縮させることが可能である。

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