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Photoshop でぼやけた写真をくっきりさせる方法

Photoshop では対象物をぼかす機能が搭載されているが、それとは反対にピントが曖昧でぼやけた写真でも輪郭を際立たせてくっきり(シャープ)させる方法について紹介する。

Photoshop でぼやけた写真をくっきりさせる方法

1. ぼやけた写真をくっきりさせた様子

Photoshop でぼやけた写真をくっきりさせた様子が次のようになっており、2 枚の写真を比較する。
まずはデジカメで撮影して加工していないそのままの写真である。
手ブレはないので建物の輪郭は二重三重にはなっていないものの、全体的にもやがかっている。

加工していないぼやけた写真

次に Photoshop でくっきりさせたものが下図となり、建物の輪郭がくっきりするとともに、窓や波も鮮明になっているのがわかる。

Photoshop で加工してくっきりさせた写真

また、手ブレがひどい写真を Photoshop でできる限り鮮明にしたのが下図となる。
左側が撮影したそのままの写真で、右側が加工してくっきりさせた写真である。

Photoshop で加工する前と加工後の写真の比較

元の写真のブレがひどいので建物をくっきりさせることはできていないが、文字は識別できる程度には加工できている。
また、夜景のように光が帯状に伸びている場合は加工しても際立たせるのは難しいので、ピントがかなりズレている写真は撮り直しが必要になる。

2. ぼやけた写真をくっきりさせる方法

ぼやけた写真をくっきりさせる方法としては、Photoshop に搭載されているアンシャープマスクの機能を利用する。
アンシャープマスクとは、画像内の個々のピクセルの周囲にある画素を指定した値だけコントラストを変化させるものである。
そのため、指定量によっては色が飛んで全体的に白くなったり、ドットが浮き出たように曲線が滑らかにならないことがあるのでプレビューを見ながら最適な量を調整する必要がある。

アンシャープマスクを利用するためには Photoshop の上部メニューより「フィルター -> シャープ -> アンシャープマスク」を選択する。

「フィルター -> シャープ -> アンシャープマスク」を選択

「アンシャープマスク」を選択すると下図のようにウィンドウ「アンシャープマスク」が表示されるので、「量」と「半径」、そして「しきい値」をプレビューを見ながら調整して、最後にボタン「OK」をクリックすると写真がくっきりするようになる。

アンシャープマスクの操作

アンシャープマスクの「量」は輪郭を強調する線の濃さを調整するもので、数値が大きいほど輪郭がクッキリするが、滑らかさは失われやすくなる。

「半径」はシャープにする輪郭の範囲を調整するもので、数値が大きいほど個々のピクセルのコントラストの調整範囲が広くなる。
そのため、範囲が広いと処理に時間がかかるのでプレビューが表示される時間も長くなるとともに、全体的にコントラストが調整されるので明るくなったり暗くなる箇所が出てくる。

最後に「しきい値」は色調の差が大きい部分だけコントラストが強調するもので、値が小さいほどくっきりするが、値が大きいと色調の差が大きいところも調整が入るので全体的にぼやける傾向にある。

3. Photoshop でぼやけた写真をくっきりさせるまとめ

Photoshop でぼやけた写真をくっきりさせるまとめとしては、Photoshop の機能であるアンシャープマスクを利用することである。

Photoshop でぼやけた写真をくっきりさせるまとめ

アンシャープマスクには「量」と「半径」、「しきい値」の 3 種類の設定を操作しながら写真の加工を行う。

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